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予防接種:ヒブ

[2019.09.29]

こんにちは、院長の面家です。

今日は予防接種のヒブについて説明をさせていただきます。

定期の予防接種なのでご存知の方も多いでしょう。でも何の予防なのかって聞かれるとちょっと困る方もいらっしゃるのではないでしょうか?

予防接種:ヒブ

どんな病原体を予防するの?

ヒブ:ヘモフィルス・インフルエンザ菌

冬に流行るインフルエンザウイルスと間違えないように医師が用いていた略称Hibをそのまま「ヒブ」として患者さんにも伝えています。ウイルスではなくて「細菌」です。

どんな病気を予防するの?

ヒブによって発症する代表的な疾患は「細菌性髄膜炎」が有名です。特に乳児期〜幼児期に発症するものです。髄膜炎にも細菌性やウイルス性がありますが、一般的に細菌性のほうが予後が悪いです。今は両親共働きのご家庭も多いですが、乳児期から幼児期の集団生活ではより感染率が上昇することもあり、非常に課題となっていました。現在はこの予防接種のおかげで発症率が下がっています。

またもう1つの代表的な疾患に「喉頭蓋炎」というものがあります。「こうとうがいえん」と呼びます。蓋とは喉にある、空気と食べ物の通り道が分かれる場所にあるもので、これが喉頭蓋となります。この喉頭蓋が炎症を起こし、腫れてしまうと呼吸困難になり窒息症状が出てしまいます。初期症状はただの風邪みたいな症状なので非常にわかりにくく、小児科医としても初期診療では非常にわかりにくいものとされています。もちろん悪化すればわかるのですが、できれば予防接種で予防して、お子さんを苦しめること無く過ごしたいものです。

どんなタイミングで接種するの?

引用元:ワクチン.net様

当院では初回予防接種の際に、1歳までに予防するべき感染症とそのワクチンを上記のように一つずつ説明しながらご両親と確認していきます。当院かかりつけの患者さんでも予防接種は他院で接種されている方もいらっしゃるので、今回から少しずつ説明を加えていきます。内容を聞いても聞かなくても打つのは同じ。でも大切なお子さんの体の中に入れるものなので、その必要性を改めて確認していきたいですね。

では

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