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台風19号から思うこと:小児慢性疾患の緊急時の備え

[2019.10.12]

こんにちは、院長の面家です。

 

今日は台風19号が全国各地で猛威を奮っていますね。みなさん備えは十分ですか?

 

今日は元々東京出張の予定でしたが、台風のために中止となりました。最初は午後の専門外来の方に予約の変更をお願いしたこともあり、変更しなければよかったかななんて思いましたが、専門外来の方は岐阜市外の方が多く、岐阜市まで来てもらわなくてかえってよかったかななんて思っています。

 

心疾患などの慢性疾患の方は通常の災害の備えに加えて必要なものがあります。それは「慢性疾患のお薬などの備蓄」です。本来の医療行政の考え方からは薬は日数ピッタリに処方してあまりを作らないのが大切なのかもしれませんが、小児の慢性疾患の方は必ず数日分は予備を作ってください。大人の薬は多くが錠剤であり、流通も多く、保管も簡単です。一方、小児の薬は流通が多くないこともあり、また錠剤ではないので、体重に合わせて調整してもらう必要があります。そのため万が一に備え数日から1週間分くらいは予備を自身で持っておく必要があります。

 

また在宅酸素療法などの在宅治療を行っている方も「連絡先の確保」が必要です。在宅酸素を始めとする在宅治療を提供している業者さんは各患者さんの緊急連絡先を知っています。地震などで地域の保管センターが破損したときでも全国各地の保管センターから供給してもらう体制は整っています。しかし、問題は避難したときなどは自宅の電話は使用できず、また携帯電話の電源が落ちたり壊れてしまうと業者さんからの連絡がとれません。万が一に備えて、ご家族も業者さんの連絡先を携帯電話に入れておくだけでなく、緊急薬剤をまとめている袋か何かに一緒に紙に書いて入れておくと良いでしょう。

 

備えておくと、使わなくて済むってことありますよね。できればこんなことが必要な事態にならないことを祈っています。

 

では。

 

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