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喘息講演会

[2019.10.04]

こんにちは、院長の面家です。

 

今日は「小児IgE Expert Forum」という研究会に出席してきました。今日のテーマは「小児重症気管支喘息に対する抗体製剤治療」というものであり、国立病院機構三重病院小児科・アレルギー疾患治療開発研究室長の長尾みづほ先生の講演でした。大学病院時代の臨床・大学院の先輩であり、久しぶりにお会いするので楽しみにして参加しました。

 

抗体製剤というのは近年、免疫・アレルギー領域でステロイドだけではコントロール困難な患者さんの治療として非常に注目を集めているものです。今日は特にオマリズマブと呼ばれるIgEという免疫・アレルギーの主要な調整因子の抗体をブロックするタイプの薬です。

 

現在注射薬しか無いのが難点ですが、高用量のステロイド吸入でもコントロール困難な重症の方には重要なオプションとなります。私が小児科医になったときはまだ小児におけるステロイド吸入の黎明期で、一部の重症な方にのみというものでしたが、時代は変わり、今は喘息と判断した場合はステロイド吸入がスタンダードになってきました。座長をされていた岐阜大学小児病態学教授の深尾先生がおっしゃられていたように、数年後には重症喘息の患者さんに対する抗体製剤治療がもっとスタンダードになっているような未来があるかもしれませんね。今後も最新の医学から取り残されないように勉強をし続け、地域の患者さんに還元しなければと思いました。

 

では。

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