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小児夜間急病センター勤務と受診のコツ(上)

[2019.10.10]

こんにちは、院長の面家です。

 

今日はクリニックは午前中の診療のみでしたが、夜に岐阜市の小児夜間急病センターでの一次救急を担当してきました。

 

夜って不安になりますよね。特にパパがお仕事だったりすると特に不安になります。これは小児のどの症状でもそうです。昼間に同じ発熱や咳がでても、なんとか頑張れそうなんですけど、夜になるととたんに明日のかかりつけの先生の外来までの時間が長く思えてしまいます。

 

急病センターの受診の仕方のコツをお教えします。

 

急病センター受診の仕方のコツ

1)急な症状出現での救急受診

もちろん、困ったときが受診するとき、というのが基本の答えになります。でもこれではコツになっていませんよね。では、もう少し掘り下げていきます。

 

発熱

実はお母さんたちが思っているほど小児科医は初期の発熱を怖いものと思っていません。むしろ大切なのは他の症状です。咳で寝れず顔色が悪い、痙攣がある、意識があやしい、おしっこが出ていない、などというときが救急受診の大切なポイントです。

 

かかりつけの先生のクリニックをかかるときはもっと軽い症状から受診するのでいいのですが、夜間はお子さんも休まなければいけません。また発熱についてもよくインフルエンザの検査は発熱後数時間してからでないと検査できない、なんて聞いたことがあるかと思いますが、他の検査キットについて初期すぎると検出率が落ちてしまい、偽陰性(本当は感染しているのに、検査ではいないことになってしまう)の率が上昇します。そのためかかりつけの先生であれば初期も診て、その後も診てもらうことで診断精度が上がりますが、夜間救急のように交代で別々の先生が診察していくのではそれほど診断精度が向上しません。

 

咳についても、咳がでるというだけでは夜間に頑張って受診するほどではありません。重要なのは顔色が悪いというところです。喘息にしてもクループにしても呼吸困難というのは避けなければいけません。悩んだら受診してください。よく肺炎だったら怖いと言われますが、命取りになりそうな肺炎というのはそうそうなく、そのときは喘息かクループかわからないけど顔色が悪いという症状がでますので大丈夫です。

 

痙攣

痙攣はもちろん救急受診してください。てんかんの患者さんとかは主治医の先生と発作時をどうするのか確認しておいてくださいね。熱性けいれんなどのときはビックリするとは思いますが、熱の有無、痙攣の持続時間、手足の動き、左右対称かどうかなどを覚えてください。

 

次回は救急受診のコツの後半をお伝えします。

 

さすがに疲れました。おやすみなさい。では。

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