臍ヘルニア(でべそ)
◯病名
臍ヘルニア(さいヘルニア):通称「でべそ」
◯原因
もともとへその緒としてお母さんとつながっていた部分から腸が飛び出しています。
◯症状
基本的には症状はありません。
新生児の5~10%くらいにみられるとされています。
治療を行わなくても1年で80%が、2年で90%が自然に治るとはされています。しかし積極的に圧迫療法を行うことで、早期にまた整った形になるとされています。
◯治療法
当院では綿球圧迫法で治療を行っています。他にスポンジ圧迫法など柔らかい素材で押さえる治療がありますが基本的に原理は同じです。乳児期にお臍を圧迫し、腸管の脱出を防ぐことで、ヘルニア門の早期閉鎖を期待するとともに皮膚が伸びてしまうのを防ぎます。飛び出たお臍をやさしく押さえ、綿球を当て、防水フィルムで固定します。皮膚に優しいフィルムですので皮膚トラブルも少ないです。お風呂も普通に行っていただけます。定期的に肌の様子を確認しながら見ていきます。
1歳を超えても大きく突出している場合は小児外科の先生にご紹介させていただきます。
◯おうちで注意すること
圧迫療法の場合、皮膚トラブルがメインの問題点となります。発赤にご注意ください。
◯院長からの一言
あかちゃんの「おへそ」「でべそ」についてお困りの方はあわのこどもクリニックにご相談くださいね。当院では風邪や発熱のお子さんの「一般診療エリア」と予防接種やアレルギー、循環器などのお子さんの「非感染エリア」に分かれていますので、赤ちゃんを病院に連れて行くのは心配というご家族にも安心してご来院いただけています。