サマリー、筆が進まない
こんばんは 院長の面家です。
今日は一日県総合の外来にこもって患者さんごとのサマリーと申し送りを作っていました。
最近はもっぱら土日にこの作業をしています。
次に担当していただく先生に、短い文章で、しかし重要なことが伝わるように書いていきます。過去のカテーテル検査や手術記録を見たり、紹介元の先生からの紹介状を改めて確認しています。
カテーテル治療や手術の前後にお子さんが頑張った様子、心臓の病気の説明はどうしても重たくなってしまうので、お父さん、お母さんが落ちこんでしまった様子などを思い出します。時には泣かせてしまったこともありました。その一方で、徐々に元気になり、ご家族全体が笑顔を取り戻していった様子なども思い出されます。
「先生、初めてディズニーランド行ってきたよ〜」、「高校3年間頑張った発表をするから、卒業演奏会に来て」、「先生、結婚するから彼女も一緒に説明を聞きに行っても良い?」、「今度子どもが産まれます。彼にも話を聞かせて欲しい」などなど色んな思い出が浮かんできて、仕事が進みません。。。
患者さんたちとともに過ごした県総合での11年間でした。患者さんに成長させて頂いた11年間でした。目の前にいる一人ひとりの患者さんをなんとかして助けたい、日本中、世界中のどこかに少しでも良くなるヒントが無いかと学会や論文に向き合い続けた結果、自分自身を高めることができました。全てのモチベーションは患者さんに与えていただきました。今後、病院からクリニックへと形は変えても、この姿勢だけは無くさないようにしたいと思います。
県総合退職に伴い、ご不便をおかけしますが、ご容赦ください。全ての患者さんとご家族の皆様に感謝を、そして今後の健康をお祈りいたします。