心電図異常を指摘されたら その2
こんにちは、院長の面家です。
今回は「心電図異常を指摘されたら」の第二回を記載します。
2) 心電図異常:脈拍異常
脈拍異常は基本的に不整脈と呼ばれます。ただし不整脈の全ては悪いものではなく、生理的にみられる不整脈(悪くない、病的ではない)ものも多く含まれます。
心電図は前回も示した図になりますが、この組み合わせが連続で出現します。音楽の様に一定のリズムで心臓が動くのですが、時折リズムを乱します。そのリズムを不整脈と言います。いくつかの分類があり、それらを組み合わせて診断・治療を考えます。
a) 病的かどうか?
「病的」「生理的」
b) 不整脈の種類
「頻脈(脈がはやい)」「徐脈(脈が遅い)」「不整(脈がバラバラ)」
c) 出現している場所
「心房」「心室」
などです。
診断には
・12誘導心電図 (いわゆる「心電図」はこれにあたります)
・ホルター心電図 (24時間心電図とも呼ばれます)
・運動負荷心電図 (自転車漕ぎをしたり、トレッドミルと呼ばれるベルトの上を走ったりします)
・顔面冷水負荷試験 (冷たい水に顔をつけて、その時の反応をみたりします)
その他にも、心臓の構造異常などと合併していないかを見るために、心臓超音波検査(心エコー)やレントゲン検査を同時に行うことがあります。
病気の詳細については後日述べたいと思います。
まずは、12誘導心電図を行い、運動などの際の変化を見るのが最初です。大人ですと、運動負荷心電図を行うことが多いですが、運動負荷の器具は大人もこどもも同じものを使います。つまりこども用は無いのです。そのため、実際にはホルター心電図を付けて、お子さんのできる範囲の運動をしてもらい、それで不整脈の評価や運動の制限などを判定します。
次回は
3) 波形異常をお届けします。
では