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漢方web講演会

[2019.09.25]

こんにちは、院長の面家です。

 

今日は漢方のweb講演会を受講しました。タイトルは「臨床医に漢方はMUSTです 〜漢方エキス剤を使いこなす〜」というものでした。講師は帝京大学医学部の新見正則先生でした。

 

エキス剤っていうのは保険収載(健康保険でだすことのできる薬)されている薬で、よくツ○ラの葛根湯とかいうもので、煎じ薬(せんじぐすり)っていうのは街の漢方薬局とか漢方専門の先生のクリニックで個別に調合された漢方薬です。

 

私は元々漢方に興味がありました。こどもの頃担当してくださった小児科の先生がよく漢方を出してくれて、西洋医学の先生なのに漢方も出せるんだ、凄いっていう憧れがありました。もちろん苦かったですけどね。。。

 

医師になってからも漢方のセミナーなどによく参加したりしていましたが、日々の診療の中で使用して行くのには西洋医学の医師として精神的なハードルがありました。そのハードルを下げてくださったのは、私に小児における漢方を教えてくださった瑞穂市のなかしまこどもクリニックの中島先生と、以前講演会を受講させていただいたこの新見先生でした。

 

西洋医学を学んだものは西洋医学だけを、東洋医学を学んだものだけが漢方を、という固定観念もありました(今でも実際医師の中にはどちらか一方という方もいらっしゃいます)が、両先生はハイブリッドというか、もちろん漢方の基礎的な知識は十分すぎるくらいお有りなのですが、どちらかだけというように否定していらっしゃらないんです。患者さんがよく治るのであればどちらでも、むしろ両方あってもいいんじゃない?という感じで患者さんと向き合っていらっしゃいました。中島先生のクリニックではお子さんも、親御さんも「漢方ください」っていう感じで多くの方が漢方薬での治療を受けていらっしゃいました。当院はまだそれほど多くはありませんが、「西洋医学のお薬では中々良くならない方」や「疲れやすいなどの西洋医学では適応治療が無い方」、中には「先生のブログ見ました、漢方でお願いします」、なんて方もいらっしゃいます。私も基本スタンスとしては患者さんがよく治るほうでと思っていますので、必要に応じて漢方を今後も処方に加えていきたいな、と思っています。

 

本日のweb講演会も「痛み」「便秘・腹部膨満感」「疲労倦怠」「風邪」「女性の愁訴」「高齢者の諸症状」など多岐に渡るテーマで概論を説明していただきました。小児科という特性上使い慣れていない漢方の適する患者さんの臨床像や注意すべき点など盛りだくさんの2時間でした。また当院にかかっていただく患者さんへ学んだ知識を還元したいと思います。

 

では。

 

 

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