救急受診のコツ(中)
こんにちは、院長の面家です。
昨日に引き続いて救急受診のコツについて述べたいと思います。
昨日に続いて
1)急な症状出現での救急受診
から再開します。
意識があやしい
これについても難しいのは寝ぼけなのかどうかということと、熱せん妄(ねつせんもう)と呼ばれる状態を覚えていなければいけません。高熱が出ると頭がぼーっとし、天井などの模様をみて、「ネズミが動いている」とか幻覚を診てしまうものです。この辺りの症状がでて不安な様子があれ救急受診をおすすめします。
尿量が少ない
これは大切な所見です。簡単に言ってしまえば体に余分な水分が無いことを意味します。おしっこの回数、おむつのずっしり感を大切にしましょう。よく嘔吐や下痢のときに点滴をしてほしいって言われることがありますが、おしっこが出ているかが小児科医が点滴を考える一つの指針になりますので、診察室で聞かれたときには何回くらいおしっこが出たのか、いつもの量と比べてどうかなどを伝えられると良いですね。
蕁麻疹などの発疹
一般に発疹だけで急ぐことはあまりありません。ただ蕁麻疹が出現したときに咳や声がれが見られるときには要注意です。蕁麻疹は見かけが派手なので不安になりますが、皮膚が腫れただけで命取りになることはありません。そういったときに重症化する目安はやはり呼吸です。空気の通り道は外側に膨れることができませんので、内側に向かって腫れてきます。そうすると呼吸困難になったり、声門周辺が腫れた場合は声がかれたりします。こういうときは救急受診する必要が生じます。
次回は普段から診療してもらっている病気での救急受診についてお届けします。
では