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インフルエンザ講演会

[2019.12.01]

こんにちは、院長の面家です。

 

当クリニックを受診されている患者さんの中にもチラホラとインフルエンザの患者さんがいらっしゃるようになってきました。そこで先日参加したインフルエンザの講演会の内容も踏まえてインフルエンザの現状について報告させていただきます。

講演会 日本感染症学会からの提言を作成された先生のご講演で勉強してきました

現在、岐阜県ではやっているのはほぼA型です。基本的に高熱、咳、鼻汁がひどいといった風邪の王様みたいな症状です。急に高熱になるため、頭痛や節々の痛みという症状もみられますね。

 

まだ大流行には至っていないため、高熱だけで他の症状がそろっていない方のほとんどはインフルエンザではなく、溶連菌やヘルパンギーナ・手足口病などのウイルス性の夏風邪(もう随分寒いですが。。。)のことがあります。また高熱、咳、鼻汁があってもRSウイルスなどの患者さんもまだ多いようです。

 

治療についてですが、大きく3つに分かれます。

1)抗インフルエンザ薬

2)漢方

3)治療しない(経過観察)

 

もちろん3)の治療しないもありますが、心配で来院されている訳ですので、ほとんどの方は1)か2)だと思います。

 

1)には内服薬、吸入薬、点滴薬があります。

1−1)内服 抗インフルエンザ薬

5日間服用タイプ タミフル

1回服用タイプ ゾフルーザ

ゾフルーザは他の薬物とメカニズムが異なりまた1回服用で良いなど、非常に期待している薬剤です。しかし新発売された昨シーズン(2018-2019)での耐性化が課題となり、まだ耐性化の出現率や耐性ウイルスの感染力など未解明な点があるため、日本感染症学会からの提言で「12歳未満は単独での治療を推奨しない」ということになってしまいました。そのため当院でも内服薬はタミフル中心となりそうです。また新しい情報が入り次第、方針をupgradeさせていきますね。

 

1−2)吸入 抗インフルエンザ薬

5日間服用タイプ リレンザ

1回吸入タイプ イナビル

どちらもよいお薬ですね。1回吸入で済むという良さもあり、しかし1回を失敗してしまうと。。。という怖さもあります。5日間の場合は途中で咳でうまく吸えなかったりしても、他の回で補うことができる良さもあります。高学年ほど1回タイプが楽かもしれませんし、低学年は5回タイプのほうがリカバリーが効くかもしれません。また相談しましょう。

 

1−3)点滴 抗インフルエンザ薬

点滴静注 ラピアクタ

高齢者などの服用も吸入も難しい方が対象になることが多いようですね。小児の場合は点滴のライン確保が難しいので、点滴するよりは内服してしまったほうが早いかもしれません。。。

 

2)漢方

麻黄湯や葛根湯はインフルエンザの際の解熱にも十分役立ちます。どうしても抗インフルエンザ薬に対して抵抗がある場合はおっしゃっていただければそちらで調整します。

 

お出かけの際はうがい、手洗いを。帰ってきてからは着替えることも効果的です。

 

では。

 

 

 

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