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心電図異常を指摘されたら その2

[2019.09.21]

こんにちは、院長の面家です。

 

今回は「心電図異常を指摘されたら」の第二回を記載します。

 

2) 心電図異常:脈拍異常

脈拍異常は基本的に不整脈と呼ばれます。ただし不整脈の全ては悪いものではなく、生理的にみられる不整脈(悪くない、病的ではない)ものも多く含まれます。

心電図は前回も示した図になりますが、この組み合わせが連続で出現します。音楽の様に一定のリズムで心臓が動くのですが、時折リズムを乱します。そのリズムを不整脈と言います。いくつかの分類があり、それらを組み合わせて診断・治療を考えます。

a) 病的かどうか?

「病的」「生理的」

b) 不整脈の種類

「頻脈(脈がはやい)」「徐脈(脈が遅い)」「不整(脈がバラバラ)」

c) 出現している場所

「心房」「心室」

などです。

 

診断には

12誘導心電図 (いわゆる「心電図」はこれにあたります)

ホルター心電図 (24時間心電図とも呼ばれます)

運動負荷心電図 (自転車漕ぎをしたり、トレッドミルと呼ばれるベルトの上を走ったりします)

顔面冷水負荷試験 (冷たい水に顔をつけて、その時の反応をみたりします)

その他にも、心臓の構造異常などと合併していないかを見るために、心臓超音波検査(心エコー)やレントゲン検査を同時に行うことがあります。

 

病気の詳細については後日述べたいと思います。

 

まずは、12誘導心電図を行い、運動などの際の変化を見るのが最初です。大人ですと、運動負荷心電図を行うことが多いですが、運動負荷の器具は大人もこどもも同じものを使います。つまりこども用は無いのです。そのため、実際にはホルター心電図を付けて、お子さんのできる範囲の運動をしてもらい、それで不整脈の評価や運動の制限などを判定します。

 

次回は

3) 波形異常をお届けします。

 

では

 

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