学校心臓検診
学校心臓検診とは
小学1年生、中学1年生、高校1年生の各時期に心電図を含めた心臓病発見を主目的とした検診を行うものです。岐阜県などの一部の地域では小学4年生を加えて3年毎に行っている地域もあります。
①1次検診と2次検診の意義
大きく1次検診と2次検診以降に分かれます。
1次検診は広く疑いのあるお子さんをチェックして、漏れの無いようにすることを目指します。そのため、申し訳ありませんが、最終的には正常範囲とされるお子さんも含まれることがあります。でも大切なのは病気のお子さんが医療を受ける機会を失わないようにすることが大切なので、まずはしっかり2次検診を受けてください。
2次検診以降は疑いのあるお子さんを正しく診断し、正常もしくは異常、それとも判断をより高度な医療機関に引き継ぐのかを判断します。
②どんなことをするの?
1次検診では
心臓検診調査票
聴診
心電図
2次検診以降では
診察、心電図の再検査に加え、レントゲンや心エコーが行われます。疑われる病気によっては運動負荷心電図やホルター心電図(24時間心電図)などが行われます。
③どんな病気が見つかるの?
先天性心疾患(乳児期までに発見されにくい疾患がメイン。特に心房中隔欠損など)
心筋疾患(拡張型心筋症や肥大型心筋症など)
不整脈
など
まとめ
検診で指摘されると不安が募ると思います。ただし、1次検診での意義はまず広く疑いのあるお子さんを拾い上げることがメインなので、まずはしっかり2次検診を受けてください。そして2次検診で正確な診断を受けてください。
(関連する院長ブログも参考にどうぞ:心雑音 幼稚園〜学校健診)