漢方講演会(2)
こんにちは院長の面家です。
昨日に引き続き漢方講演会での学びについてご報告させていただきます。昨日のブログでも漢方薬は「ブレンドコーヒー」みたいなものというお話をさせていただきましたが、そのブレンドの元からミックスした後の薬の働きを考えるというテーマでした。
私はクリニックに調剤室を持っていないので、基本的には製薬会社さん(ツムラさんとかクラシエさんとか)が昔からあるブレンドの中でも代表的なものを国に登録し、私たちが使いやすいようにして供給してくださっている漢方薬を処方しています。
ただ同じ名前の漢方でも、古代からの文献では色々な比率もあります。そうですよね、私たち日々食べているカレーもミックススパイスと言えますが、家庭ごとに味も異なります。これこそがカレーっと言えるコアを持ちながら、量や加えるもので微妙に差が出てきます。
「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」という疲れやすかったり、風邪のときに使用する漢方がありますが、こういった漢方を構成する個別の生薬などについての詳細な説明を伺うことができ非常に勉強になりました。
そうそう、夏の疲れで親さん自身が漢方を服用されている方からは、よく「こどもの疲れやすさを漢方でなんとかなりませんか?」などという質問を受けることがありますが、もちろん診察した上でですが、この「補中益気湯」はよく処方していますよ。
はっきりとした熱が出ているときだけ診療するのが小児科ではありませんので、気軽にご相談くださいね。
では