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論文 共同研究早野先生

[2019.10.08]

こんにちは、院長の面家です。

 

今日はよい知らせがありました。共同研究していた名古屋大学の早野先生(現在は中東遠総合医療センターにご勤務されています)から論文が掲載されたとのことでした。

 

医学は日進月歩です。ノーベル賞の様な革新的な発見もあれば、現在の医学の知識をわずかに拡げるものもあります。このわずかに拡げるというところに意義があるのです。私たち医師は日々患者さんの診療をしながら「あれ?これってどこまで証明されているんだろう?」とか「この病態(病気の状態のことです)ってどういう意義があるんだろう?」というときに論文を調べます。日本人特有の症状などのときは日本語の論文も調べますが、やはり英語の論文をもとに世界中の報告を確認します。そのためアジアの一つである日本のある地域で私が経験したことがお会いしたこともない海外の患者さんを助けることもある訳ですし、その逆もあります。

 

最近、若いドクターの研究離れがクローズアップされています。私も臨床医ですし、臨床を極め、患者さんに役立てたい、そしてその証は研究で取得した医学博士ではなく、◯◯専門医とかいう臨床の資格に関心があるのは確かです。しかし、研究をしっかり行ったからこそ、難解な医学英語で書かれた海外の医学論文を読むこともできますし、それをもとに専門領域のディスカッションを他国の医師と行うことも可能です。

 

大阪の国立循環器病センター(現 国立循環器病研究センター)時代には国際交流JICAの関連で中東の方をお迎えしました。その際も直接イラクのお子さんとはお話ができないので、私とイラクからついてきた医師とで通訳をしながら、治療方針を決めていきました。このときもやはり英語でかかれた教科書や論文をもとにします。

 

このように後輩の臨床医も研究を基に国際的にスタンダードな医療や最新の医療を勉強できるといいな、と思います。何はさておき、日々忙しい中で英語の論文をかきあげた早野先生と指導医の加藤先生に敬意を表し、ゆっくり完成した論文を読んでみたいと思います。

 

では。

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